里山を未来に紡ぐ
私たちは、自然のメカニズムに支えられた環境の中で生きています。 一方で、技術の進化により多くの利便性を手に入れ、身の回りの環境を自在に制御できるかのような感覚を持つ時代になりました。
都市部への人口集中やデジタル環境の高度化は、生活を効率化する一方で、季節の移ろいや昼夜のリズムといった自然の循環を深く体感する機会を減少させています。
いま、 コメを食べているけど泥に触れたことがない 野菜を食べていても土に触れたことがない 肉や魚を食べていてもその元の姿を知らない ... そんな子どもたちが増えています。
だからといって、私たちはただ過去へ回帰ればいいというわけではありません。 技術は、人類が長い時間をかけて築いてきた知恵の結晶です。 本取り組みは、自然と技術を対立させるのではなく、両者を接続し、健全に共生していく道を探る実践です。
私たちは休耕田となっていた田んぼを整備し、そこに設置した各種センサから得られる環境データを可視化し、AIによる解析と、地域で培われてきた知見を組み合わせながら、子どもたちと共に自分たちが食べる米を育てています。
技術に支配されるのではなく、適切に利用する。 同時に、自然を体で感じ、自分たちの糧にしていく。 本プロジェクトは、テクノロジーと自然の共生するこの里山を未来に紡いでいく実践です。